Service検査・解析サービス

HLAタイピング

HLAタイピングではHLA遺伝子の遺伝的多型に基づくHLA型の分類を行います。
対象とするHLA遺伝子座は、HLA-A, -B, -C, -DRB1, -DQB1, -DPB1, -DRB3,4,5, -DQA1, -DPA1があり、目的に応じて解像度をお選びいただけます。

解像度

解析精度
第4区域(8桁)
非翻訳領域を含む塩基配列に基づく分類
第3区域(6桁)
エキソン部の塩基配列に基づく分類(同義置換を区別)
第2区域(4桁)
アミノ酸置換に基づく分類(非同義置換を区別)
第1区域(2桁)
抗原型に基づく血清学的分類

HLA-A*01:01:01:01

非翻訳領域の塩基配列に基づくタイピングは第4区域(8桁)の分類であり、最も高い解像度にあたります。エキソン部の塩基配列の同義置換を区別するタイピングは第3区域(6桁)、エキソン部の非同義置換を区別したアミノ酸配列に基づくタイピングは第2区域(4桁)の分類となります。

ジェノダイブファーマが提供している2種のHLAタイピング

HLAタイピング(ルミネックス法)―任意のHLA遺伝子座;第2区域(4桁)

第2区域(4桁)のタイピングに用いられる方法は主にルミネックス法と呼ばれる方法です。オリゴプローブとのハイブリダイゼーションによる特定塩基配列の存否を、蛍光ビーズを用いて検出します。遺伝子頻度に基づくHLA型推定法で多検体を短時間で処理できるメリットがあり広く用いられています。HLA-A,-B,-C,-DRB1,-DQB1,-DPB1のうち、任意の遺伝子座をお選びください。

HLAタイピング(NGS法)―11遺伝子座;第3-4区域(6-8桁)

第3区域(6桁) ~第4区域(8桁)のタイピングには、HLA遺伝子領域をPCR増幅し次世代シーケンサー(NGS)で解析する方法を用いております。フェーズアンビギュイティがほとんど存在しない、より高い解像度の結果を得ることができます。

KIRタイピング

KIR(Killer cell Immunoglobulin-like Receptor)とは、NK細胞の表面にある受容体で、主としてHLA抗原と結合することにより、造血幹細胞移植の拒絶や、GVHD、さらには、がんやウイルス感染症をはじめとした様々な疾患に対する免疫応答に関与しています。KIRタイピング検査ではKIR遺伝子の有無の判定、もしくは遺伝的多型に基づくKIR遺伝子の同定を行います。

KIR遺伝子構成

KIRタイピング

ジェノダイブファーマが提供している2種のKIRタイピング

KIRハプロタイピング(ルミネックス法)―KIR16遺伝子の有無を判定

HLA タイピング(ルミネックス法)と同様、蛍光ビーズを用いたKIRハプロタイピングです。2DL1~5、2DS1~5、3DL1~3、3DS1、2DP1、3DP1遺伝子の有無を判定し、KIRハプロタイプを決定します。多検体を短時間で検査することができます。

KIRタイピング(NGS法)―全KIR遺伝子のアレルを決定

次世代シーケンサーを用いたKIR遺伝子のゲノム配列決定によるKIRアレルタイピングです。アレル特異的プローブをゲノムDNAに直接ハイブリダイズしターゲットとなる遺伝子を濃縮する、キャプチャー法にて検査いたします。2DL1~4、2DL5A、2DL5B、2DS1~5、3DL1~3、3DS1、2DP1、3DP1遺伝子を検査対象としております。

抗HLA抗体検査

輸⾎や各種移植、妊娠等の後、患者⾎清中には抗HLA抗体が産⽣される可能性があります。抗HLA 抗体検査では、この抗 HLA 抗体を検出することで、移植前には抗体関連拒絶を回避し、移植後もモニタリングすることで治療⽅法の検討に⽤いることができます。
スクリーニング検査で陽性および疑陽性の場合、特異性同定検査でドナー特異的抗体の有無を確認できます。併せてご利⽤ください。

ジェノダイブファーマが提供している2種の抗HLA抗体検査

抗HLA抗体スクリーニング ― 患者⾎清中の抗HLA抗体を検出

患者血清中の抗HLA抗体の有無を判定します。以下の2種のスクリーニングよりいずれかをお選びいただけます。
① LABScreen PRA(OneLambda 社)
② LABScreen Mixed(OneLambda 社)/LifeScreen Deluxe Kit(LIFECODES社)併用

抗HLA抗体特異性同定検査 ― 抗HLA抗体の特異性を同定。患者/ドナーHLA情報と併せてDSAを判定

患者血清中の抗HLA抗体特異性をHLA Class I、Class IIそれぞれで同定いたします。患者およびドナーのHLA型やHLAアレル情報をご提供いただくことで、DSA判定を行います。

がん診断・早期検出用遺伝子検査

がんの原因をさぐる:がん遺伝子やがん抑制遺伝子の異常(変異)はがんの主要な原因です。これらの変異を⾒つけることは、がんの原因の究明につながりがんの診断と治療に役⽴ちます。

がん診断・早期検出用遺伝子検査

がんの遺伝子解析
  • 腫瘍のがん遺伝子検査
    手術などをともなう生検(バイオプシー)を用いて採取したがん組織から、がん細胞の遺伝子変異を調べる「がん遺伝子パネル検査」が広く行われています。

  • 従来のバイオプシーの限界
    従来のバイオプシーは身体への負担が大きく、また繰り返し行うことが難しいという難点があります。

  • がんのリキッドバイオプシー
    従来のバイオプシーの限界を克服するために、採血だけで行える検査、リキッドバイオプシー(体液生検)が近年開発され、当社でも独自の超高感度検査を行っています。

ジェノダイブファーマが提供しているがん診断・早期検出用遺伝子検査

リキッドバイオプシー ― セルフリーDNA変異解析検査

  • 末梢血中に存在する遊離型DNA(セルフリーDNA)の変異を調べることによって、がん細胞の遺伝子変異を見つけ出します。
  • 採血だけで行える検査ですので、治療効果のモニタリングや再発の検出など、繰り返し行う必要がある検査にも有効です。
    また、リキッドバイオプシーは通常の画像診断等の検査に比べ、より早期にがんを検出できるとの結果が多数報告されています。

ウシ伝染性リンパ腫検査

ウシ伝染性リンパ腫(Enzootic Bovine Leukosis:EBL)は、ウシ伝染性リンパ腫ウイルス(Bovine Leukemia Virus:BLV)の伝染性疾病です。BLV感染牛の数%は、5~10年の潜伏期間を経て、悪性リンパ腫であるEBLを発症します。BLV感染牛の約7割が未発症のまま一生を終えることが、対策遅れの一因となっています。

ウシ伝染性リンパ腫受託試験

現状と対策

ウシ伝染性リンパ腫の予防として、BLV感染牛を確実に検出し、ウイルスの伝播を防ぐことが極めて有効な防疫手段となります。平成27年4月には「牛白血病に関する衛生対策ガイドライン」が制定されるなど、農林水産省による対策が進められています。

ジェノダイブファーマが提供している2種のウシ伝染性リンパ腫検査

BLV定量検査 ― ウイルス感染牛、非感染牛の判定

ウシの血液中におけるウシ伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)の定量検査です。
1×105細胞あたりのウイルス遺伝子量を定量し、BLV感染牛・非感染牛の判定を行います。

BoLA-DRB3タイピング ― ウシのBoLA-DRB3遺伝子型を決定/BLVに対し抵抗牛・感受性牛を判定

ウシの主要組織適合抗原複合体(MHC)のうち、最も多様性に富むBoLA-DRB3遺伝子のアレルを決定し、BLV感染によりウシ伝染性リンパ腫を発症しやすいか、発症しにくいかを判定します。

その他の検査・解析

ジェノダイブファーマでは、上記の検査・解析以外でも、各種遺伝子の配列解析、多型解析や定量的解析について、
新規アッセイ系の開発も含めて解析受託や研究開発を行う体制も整えております。まずはお気軽にご相談ください。

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